開業直後でもETCコーポレートカードは作れる?個人事業主向け完全ガイド

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この記事でわかること
  • 開業直後の個人事業主がETCコーポレートカードを作れる理由
  • 確定申告書なしで申し込む方法(開業届での代替)
  • 開業間もないからこそ注意すべき3つの落とし穴
  • 申し込みから手元に届くまでの流れ

「開業したばかりだけどETCコーポレートカードって作れるの?」

事業を始めたばかりの個人事業主から、この質問をよくいただきます。

クレジットカードの審査に不安がある方ほど、こうした疑問を持つのは自然なことです。

結論を先にお伝えすると、ETCコーポレートカードは開業直後でも申し込めます

しかも確定申告書がなくても大丈夫です。

この記事では、その理由と具体的な手順、開業間もないからこそ注意すべき点を詳しく解説します。

目次

結論:開業直後でも作れる。理由はクレジット審査がないから

ETCコーポレートカードにクレジット機能はついていません

一般的なクレジットカードやクレジット付帯ETCカードは、申し込み時に信用情報機関を使った審査があります。

事業歴が浅い・収入実績がない個人事業主が通りにくいのはこのためです。

ETCコーポレートカードはクレジット機能がない分、この審査が不要です。

代わりにNEXCO(高速道路会社)が次の3点だけを確認します。

ETCコーポレートカードで確認される内容
  1. ETC車載器が正しくセットアップされているか
  2. 車両制限令の違反点数がないか
  3. 過去にETCコーポレートカードのペナルティ(利用停止など)を受けていないか

これらに問題がなければ、開業1日目でも申し込めます。

確定申告書がなくても「開業届」で代替できる

事業協同組合経由でETCコーポレートカードを申し込む場合、個人事業主は通常「直近の確定申告書のコピー」を提出します。しかし開業したばかりで確定申告を行っていない場合は、開業届のコピーで代替できます

書類の使い分け

状況 提出する書類
開業1年以上経過し確定申告済み 直近の確定申告書のコピー
開業間もなく確定申告がまだ 開業届のコピー(または取引先との契約書など)

開業届を出していない場合はどうする?

税務署への開業届(「個人事業の開業・廃業等届出書」)を提出していない方は、まず届出を行いましょう。

開業届は開業後1ヶ月以内に提出するのが原則ですが、遅れて提出しても罰則はありません。

開業届の提出先は所轄の税務署です。国税庁のe-Taxを使えばオンラインで提出でき、控えにも受付印が押されます。コピーを申し込み書類と一緒に組合に送付してください。

開業直後の個人事業主が満たすべき3つの条件

「クレジット審査なし=誰でも作れる」ではありません。

開業直後であっても、以下の条件は変わらず適用されます。

条件① 月間の高速利用額が一定以上あること

ETCコーポレートカードの発行には、月間の高速道路利用額が条件になっています。

利用額の目安(事業協同組合経由の場合)※目安です

高速道路の種類 月間利用額の目安
NEXCO(東・中・西日本) 1台あたり月3万円以上
首都高速道路 1台あたり月5,000円以上
阪神高速道路 1台あたり月5,000円以上

※ NEXCOの3万円に届かなくても、首都高・阪神高速で月5,000円以上使っていればコーポレートカードの対象になる場合があります。

開業直後で実績がない場合、組合によっては「今後この程度の利用が見込める」という説明で対応してもらえることもあります。

まずは問い合わせてみることをおすすめします。

条件② 車検証の「使用者」が本人名義であること

個人事業主の場合、車検証の「使用者」欄が申込者本人の名前と一致している必要があります。

開業直後によくあるNG例
  • 独立前から使っていた車が親・配偶者名義のまま
  • 屋号(店名)のみで登録している
  • ローン残高があり、名義がローン会社になっている

車名義の変更は最寄りの陸運局で手続きできます。名義変更後の車検証で申し込みましょう。

条件③ ETC車載器が取り付け・セットアップ済みであること

新しく事業を始めた際に車も新調したなど、ETC車載器をまだ取り付けていないケースがあります。

申し込みには「セットアップ証明書」が必要なため、先に車載器の取り付けとセットアップを済ませてから申し込みましょう。

カー用品店(オートバックス・イエローハット等)で取り付け・セットアップを依頼できます。

所要時間は30分〜1時間程度です。

なお、このタイミングでETC2.0対応の車載器にすることをおすすめします。

ETC2.0搭載車は大口・多頻度割引の割引率が最大40%(ETC1.0は最大30%)になります。

開業間もない個人事業主が陥りやすい3つの落とし穴

落とし穴① 事業用口座を用意していない

ETCコーポレートカードの利用料金は口座振替で引き落とされます。

個人の生活用口座を登録してしまうと、後から経費と生活費が混在して確定申告のときに困ります。

開業届を出したタイミングで事業用の銀行口座を別に開設し、そちらをETCコーポレートカードの引き落とし口座にすることをおすすめします。

落とし穴② 開業届の控えを紛失している

税務署に提出した開業届の控え(受付印が押されたもの)が手元にないと、コピーを提出できません。紛失した場合は、税務署に情報公開請求を行うことで再取得できますが、時間がかかります。

e-Taxで提出した場合は受信通知(PDF)がマイナポータルから取得できます。大事な書類ですので、提出時から保管場所を決めておきましょう。

落とし穴③ 車の名義変更を後回しにしている

独立した際に以前から乗っていた車をそのまま使っている方は多いです。しかし親や配偶者名義のままでは申し込みができないため、カードを使いたいなら名義変更を先に済ませる必要があります。

名義変更には車検証・印鑑証明書・譲渡証明書などが必要で、陸運局での手続きが必要です。お急ぎの場合は行政書士に代行を依頼することもできます。

申し込みの流れ(事業協同組合経由)

STEP別の流れ

STEP 内容 目安期間
STEP1 組合のサイトまたは電話で問い合わせ 即日
STEP2 申込書類一式が郵送されてくる 3〜5日
STEP3 必要書類を添付して返送
STEP4 出資金(1万円)を振り込む(組合によっては口座引落)
STEP5 カードが届く 書類到着から3〜4週間

出資金1万円は脱退時に全額返金されます。

開業直後に申し込む場合のチェックリスト

申し込み前にすべて確認してください

□ 開業届を税務署に提出済みで、控え(コピー)が手元にある
□ 車検証の「使用者」欄が自分の名前になっている
□ ETC車載器が取り付け・セットアップ済みで証明書がある
□ 月間の高速利用額がNEXCOで3万円以上(または首都高・阪神高速で5,000円以上)見込める
□ 事業用の銀行口座が開設済みである
□ 運転免許証の住所が現住所と一致している

まとめ

開業直後の個人事業主とETCコーポレートカード:ポイント整理

  • クレジット審査がないため、開業1日目でも申し込める
  • 確定申告書がなくても開業届で代替できる
  • 月間利用額・車名義・車載器セットアップの3条件は開業後でも同じ
  • 事業用口座・開業届の控え・名義変更を先に済ませると申し込みがスムーズ
  • 発行まで3〜4週間かかるため、使いたい時期の1ヶ月前には動き出す

開業と同時に高速道路をよく使う業種(建設・運送・営業など)の方は、開業届を出したらすぐに申し込みを検討するのがおすすめです。

月3万円以上の高速利用があれば、個人ETCカードより大幅にお得になります。

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※ 申し込み条件・必要書類は組合によって異なる場合があります。

詳細は申し込み先の組合の公式サイトでご確認ください。

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