
- 個人事業主のETC高速代が経費になる条件
- 勘定科目の選び方と仕訳例
- ETCコーポレートカードを使うと経費処理がどう楽になるか
「高速代って経費にできるの?」「ETCカードの領収書はどうすればいいの?」これは個人事業主・フリーランスから特によく聞かれる質問です。
結論を先に言うと、業務で使った高速代は経費になります。
ただし、プライベートとの区別や仕訳の方法にいくつか注意点があります。
目次
ETC高速代は経費にできる
業務目的で高速道路を利用した場合の通行料金は、事業の必要経費として確定申告で計上できます。ただし条件があります。
経費として認められる条件
- 業務に関連した移動であること(取引先への訪問、現場への移動など)
- 利用した記録(利用明細)が残っていること
- プライベート利用分と区別されていること
勘定科目は「旅費交通費」が基本
ETC高速代の仕訳に使う勘定科目は一般的に「旅費交通費」です。
ガソリン代や自動車保険料とまとめて管理したい場合は「車両費」を使っても問題ありません。
ただし、一度使った勘定科目は年度内で統一することが原則です。
仕訳例(ETCコーポレートカードで月3万円利用した場合)
| タイミング | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 走行時(月末) | 旅費交通費 30,000円 | 未払金 30,000円 |
| 口座引き落とし時 | 未払金 30,000円 | 普通預金 30,000円 |
※ ETCコーポレートカードは後払い(口座振替)のため、走行時に未払金として計上し、引き落とし時に消し込みます。
領収書はどうする?利用明細が代わりになる
ETCを利用しても料金所では領収書が発行されません。
代わりに利用明細書が領収書の役割を果たします。
ETCカード別の利用明細の入手方法
| カードの種類 | 明細の入手方法 |
|---|---|
| ETCコーポレートカード | 翌月に事業協同組合から請求書・明細書が郵送。PDFダウンロードも可 |
| 個人クレジット付帯ETCカード | クレジットカードの利用明細から確認(ETC以外の利用と混在) |
ETCコーポレートカードは高速道路の利用分だけを別明細でまとめてくれるため、確定申告の際の経費整理がシンプルになります。
仕事とプライベートで車を共用している場合(家事按分)
同じ車を仕事にもプライベートにも使っている場合は、業務利用の割合だけを経費として計上します。これを「家事按分」といいます。
家事按分の計算例
業務利用が全体の70%の場合:
月のETC利用額30,000円 × 70% = 21,000円を経費計上
按分の根拠として走行距離のログや業務日誌を残しておくと、税務調査の際に説明しやすくなります。
ETCコーポレートカードなら経費管理がさらに楽になる
個人のETCカードで高速を使い続けると、仕事とプライベートが混在した明細から業務分を抜き出す作業が毎月発生します。
ETCコーポレートカードは事業専用カードとして発行されるため、「全額経費」として扱いやすく、明細の整理も最小限で済みます。月3万円以上高速を使う個人事業主にとっては、割引メリットだけでなく経理の効率化という点でも導入価値があります。
- 業務目的の高速代は経費になる
- 勘定科目は「旅費交通費」が基本(「車両費」も可)
- 領収書の代わりに利用明細書を保存する
- プライベートと共用の場合は家事按分が必要
- ETCコーポレートカードなら明細が事業専用になり確定申告が楽
※ 経費専用カードとして使えば確定申告も楽になります
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の税務相談は税理士にご確認ください。








