自動車で日本初の図柄入りナンバープレートの第一弾として、平成29年2月からスタートした「ラグビーワールドカップ特別記念ナンバープレート」。
第二弾は平成29年10月から始まった「東京2020オリンピック・パラリンピック特別仕様ナンバープレート」。どちらも大好評で、ラグビー・オリンピックナンバー共に全国的に多く普及されるまでになりました。特に普及を後押しした理由が「軽自動車の黄色ナンバーを白色にできる」という点でした。
そしてついに第三弾、2018年10月1日(月曜日)から、「~つけて走って広げよう、地域の魅力!~」と題して「地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)」が交付開始となります。
事前申し込みは2018年9月10日(月曜日)から始まっています。今回は地方版図柄入りナンバープレートについて、各地方のデザインの魅力、申込み方法、取得費用等について解説します。愛車にご当地ナンバープレートを装着して、地元の魅力を全国に発信していきましょう。
目次
全国41地域が導入決定
地方版図柄入りナンバープレートは各陸運支局の管轄により選べるデザインが決まっています。基本的には自分が住民票登録をしている地域のナンバープレート図柄になります。例えば、どうしても熊本のくまモンナンバープレートを装着したいのであれば、熊本に引っ越すしか方法はありません。
今回、図柄入りナンバープレートの導入が決定されたのは全国41地域。「なんで私の地元は図柄入りナンバープレートが無いんだ?」という方、諦めるのはまだ早いです!
今回エントリーされなかった地域からも「我が地元のナンバープレートも追加導入してほしい」という要望が多く、今後は全国で17地域が追加されるようです(平成32年度交付開始を予定)。
それでは全国41地域のデザインを見ていきましょう
出典:国土交通省
いかがでしょうか?各地方の代表的な名地・名産が、シンプルにかつ大胆に描かれており、どれも人目を惹くデザインとなっております。全国各地の地域の図柄入りナンバープレートを見ていくと、他の地域のナンバーも欲しくなってきますね。
申し込み概要
装着できる車の種類は?
地方版図柄入りナンバープレートが装着可能な車種は、自家用2車種(普通乗用車と軽自動車)と事業用1車種(通称緑ナンバー)の3車種です。レンタカーは該当しません。
軽自動車は白ナンバーにはできない
ラグビー、オリンピックナンバーは共に「軽自動車の黄色ナンバーを白色に変更できる」という理由で人気を博しましたが、今回の地方版図柄入りナンバープレートではそれができません。
軽自動車はナンバープレートの淵に黄色のラインが入りますので、一目で軽自動車と判別できるようになっています。理由は、登録車と軽自動車との区分を明確化するため、とのこと。
残念!白ナンバー化したのであれば、ラグビーナンバーかオリンピックナンバーにするしかありません。
申し込み期間は?
事前申込開始日:2018年9月10日月曜日から
交付開始日 :2018年10月1日月曜日から
申込み方法は?
地方版図柄入りナンバープレートの申込み方法は2つ
- webから申し込む
- 直接陸運支局に足を運び申し込む
webから申し込む
図柄ナンバー申し込みサービスを利用すれば、わざわざ窓口に行くことなく、申込み手続きと、ナンバープレート交付手数料の支払いが可能です。実際に窓口に行くのは一回で済みますので、こちらの方が手間がかかりません。 交換申請書をダウンロードして印刷しておきましょう。
直接窓口に足を運び申し込む
自分で直接管轄の窓口に行って申込むことも可能です。普通車は陸運支局が、軽自動車は軽自動車協会が窓口になります。車検証のコピーと現金を準備しておきましょう。
「交換」と「希望番号」どちらで申請するか
地方版図柄入りナンバープレートに変更する際は、「交換」と「希望番号」二通りの選択が可能です。
交換:現在装着しているナンバーを変更することなく図柄入りナンバーに変更
希望番号:自分が好きなナンバーにすることが可能 |
希望番号は好きな番号を指定してナンバーを取得することが可能です。ただし指定できるのは4ケタの数字部分だけ。
また、希望番号を申し込めるケースは以下の場合に限られます!ご注意して下さい。
要約すると、番号がそのままであればいつでも図柄入りナンバーに交換が可能。
「希望番号で図柄入りナンバーを装着したいのであれば、新車や中古車をあらたに取得するときや、陸運支局の管轄が異なる地域に引っ越しをした時じゃないとできませんよ」ってことです。
車は買わないし、引っ越しもしないけど、希望する番号で今すぐ地方版図柄入りナンバーに変更したい!という方は、一時抹消という手続きを取れば可能ですが、けっこう面倒臭いのであまりお勧めはできません。
取得費用はいくらかかるの?
各地方オリジナルのデザインが魅力の地方版図柄入りナンバープレートですが、一番気になるのはお値段ですよね。取得費用はラグビーやオリンピックナンバーとあまり変わりません。
手続きからナンバー交換まで全て自分で行う
地方版図柄ナンバーの料金は各地域によって異なります。
下記の料金は、普通自動車・モノクロを選択した場合の基本料金です。
1000円以上の寄付金を追加で支払えばカラーデザインになります。せっかくの図柄入りナンバーですから、ここはやはりフルカラーで申込みたいもの!
ちなみに寄付金の使い道は「導入地域における交通改善、観光振興などに資する取組みを支援する」とのこと。
料金は若干お高い印象を受けますが、ナンバープレートには特殊なラッピング加工を施しますので、この位の費用がかかるのは仕方がないでしょう。
希望番号は取得費用が別途必要
上記の料金にプラスして、好きな番号でナンバーを取得する場合は、番号取得費用が別途必要です。取得費用は各地域によって若干異なりますが、おおむね4,000円弱。正確な費用を知りたい場合は、各地域の陸運支局や軽自動車協会へお問合せ下さい。
ディーラーや整備工場でも代行してくれる
webで申し込むのも、陸運支局に行くのもどちらも不安、誰か代わりにやって!という方はお近くのディーラーや整備工場にお願いしましょう。代行手数料さえ支払えば、快く代行してくれますよ。
手数料はお店によって異なりますが、申込みから車の持ち込み、ナンバープレート交換作業まで、全て含めて総額で2万円かからないといったところが多いようです。
ナンバープレートの交換方法は?
- ナンバープレートを交換する車で陸運支局へ行く
- ナンバープレートを取り外して窓口へ返納
- 車検証の原本、交換申請書または予約済証を窓口へ渡して地方版図柄入りナンバーを受け取る
- 車に地方版図柄入りナンバーを取り付けて封印場へ
- 封印おじさん(なぜかおじさんの場合が多い)に後ろのナンバーに封印をしてもらって全て完了
- 地方版図柄入りナンバーで人目を引きながら帰路へ
陸運支局、現地で普通車の封印を外す方法
地方版図柄入りナンバーはいつまで使用可能?
地方版図柄入りナンバープレートは、一度取得してしまえば車を廃車するまでずーっと付けていても大丈夫です。
もし愛車を廃車等で引き渡す時はナンバープレートも一緒に引き渡さなければならないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。取り外したナンバープレートは、不正使用防止用の穴を開けた後に「記念品」として受け取ることが可能です。他の車に装着して公道を走ると違法です!
図柄入りナンバープレートは取り扱いに注意
前回の記事、オリンピック仕様のナンバープレート申し込み方法や金額は?
でもお伝えしましたが、図柄入りナンバープレートは特殊なラッピング加工を施しますので、耐久性が低いと言われています。おそらく今回の地方版図柄入りナンバープレートも同様でしょう。
衝撃や摩擦に弱いと言われていますので、高速道路を走行中は飛び石に気を付ける、洗車の際はブラシでゴシゴシ強く擦らない、等の注意が必要です。
万が一破損したり、ラッピングがはげてしまった場合は、 手数料を支払えば再交付が可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は図柄入りナンバープレート第三弾として、地方版図柄入りナンバープレート(ご当地ナンバー)について解説してきました。今回のご当地ナンバーはかなり面白い取り組みだと思っております。
- 地元の魅力を全国にアピールできる
- ナンバープレートを見て各地方の名地・名産の勉強になる
- 県外で自分と同じ図柄入りナンバー車と出会うと仲間意識が勝手に芽生える
- コレクター癖が掻き立てられる人が増える→ラクビーナンバーやオリンピックナンバーは、デザインが一種類しかありませんが、今回の地方版図柄入りナンバーは第一弾で41種類が発表。ナンバーを記念品として受け取ったけど不要になった人がフリマアプリ等に出品→それをコレクターが買い集める、ということは十分に考えられます。「日本全国のナンバープレートを我先にコンプリートしよう」とする人は絶対に現れるでしょう。
いずれにせよ今回の地方版図柄入りナンバープレートは、交付前から多くの予約申込みが入っているようです。
是非この機会に地方版図柄入りナンバープレートを愛車に装着して、地元の魅了を全国に発信していきましょう。